身体の構造
私たちの体を支える背骨(脊柱・脊椎)は、上から首を支える骨「頚椎」7個胸の部分を支える骨「胸椎」12個、腰の部分を支える骨「腰椎」5個、骨盤を作っている骨「仙骨」5個「尾骨」3~5個からできています。
この脊柱は、横から見るとまっすぐではなく、頚椎は前の方に、胸椎は後ろ、腰椎は前の方にとちょうどs字状の形に曲がっています。
これらの骨は、大きさ、形とも部位により多少違いはありますが、椎体と言う円筒状の骨と、その後ろに繋がる椎弓、その間には椎孔(脊柱管)と言う構成になっています。
そして、これらの骨(椎骨)は、椎間板と言う軟骨や、椎骨の後方にある左右の突起でも関節となって連結され、更に、骨と骨、骨と軟骨の繋ぎ目は、靭帯と呼ばれる弾力性に富んだ結合組織繊維で、しっかり支えられて、尚且、背筋と言う筋肉が付着して、体を前に曲げたり、起き上がったりできる様な仕組みになっています。
この人間特有のS字カーブは、椎骨と椎骨の間にある椎間板が、前弯している所は前方が、後弯している所では後方が厚くなっている為の、特有な形状で、運動した時の衝撃を和らげたり、胸が圧迫されるのを防いだり、脊椎の回りの筋肉にあまり負担を掛けずに、バランスを保つためにも、大きな役目をしています。
ところが、このS字カーブは、姿勢が悪かったり、老化のために変形したりすると、カーブの形が変わって、腰痛や肩こりを起こす原因になってしまいます。
■椎間板とは?
私たちの体が、まっすぐに立つだけでなく、重い頭や上体、腕などを支えながら、更に前に曲げたり後ろに反ったり、自由に動けるのは、頚椎から腰椎までの軟骨の間の椎間板と、弾力性に富んだ靭帯の伸びちじみがあるからです。
椎間板は、椎骨と椎骨の間にあって、これをつなぐ役目をした、貝柱の様な形をしている弾力性ある楕円形の軟骨です。
その真ん中には、小指の頭程の、大きなゼリー状の玉の入った髄核があり、その回りをぐるぐる取り巻き、髄核を保護する軟骨細胞を含んだ、丈夫な繊維の輪になった繊維輪があり、ボールの様に弾力があります。
そして、この髄核のあるゼリー状の物質の中には、たくさんの水分(若い人で80%)が含まれており、この豊富な水分は、ショックを吸収するために、重要な働きをするのです。
私達の脊柱に加わるストレスの70%は、この椎間板によって受け止められ、後の30%が椎間関節などによって受け止められます。
椎間板は、激しいショック、例えば、激しいスポーツや過酷な労働をして、特定の椎間板に無理な力が常に加わったり、栄養失調や老化などがあると、繊維輪に裂け目ができ、ここから髄核の水分が失われて、次第に乾燥してしまいます。
こうなると椎間板の弾力性はなくなり、ショックを吸収する働きも減少し、椎間板の高さも低くなってきます。
老人になると背が低くなるのも、この椎間板の高さが低くなることが、原因の一つとなっています。
また、ショックがうまく吸収できなくなると言う事は、無理な力が一層加わると言うことになり、椎間板は、ますます押しつぶされ、裂け目も大きくなったり数を増やしたりすることになり、繊維輪が椎体の周囲にはみ出したりする様になります。
椎間板ヘルニアと言う、ひどい腰痛を起こす病気は、この様に椎間板が押しつぶされて、椎体の後方にはみ出して、脊髄がそこから出た神経を圧迫するために引き起こされるものです。
脊椎は体をまっすぐに保つだけでなく、椎骨の後方にある脊椎管の中には、脊髄神経と言って、脳の延髄から出て、頚椎・胸椎・腰椎・仙椎まで通っている神経があり、この神経は、背骨に保護されながら走っている神経の束で、それぞれの椎間孔から左右一対の枝を出し、この神経が椎間板を横切って、体の中に張り巡らされ(これを末梢神経と言う)脊髄を通して、脳からの情報を受けたり、または、反対に末梢神経から脳へ情報を送ったりします。
ですから、例えば、老化などによって椎間板が変化を起こし、繊維輪に裂け目ができ、髄核がはみ出したりして、脊髄や、そこから出た神経を圧迫すると、その圧迫される場所によっては、肩や腰などに痛みを感じる様になる訳です。
長くなりましたが、これから載せていく症状の基本になるので載せました Q
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